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馬祖ビエンナーレ(台湾)との国際連携を開始 ― 島と島をつなぐ新たな協働

お知らせ 特集
2025.12.17
馬祖ビエンナーレ × さどの島銀河芸術祭
島と島をつなぐ、新たな対話のはじまり
 
さどの島銀河芸術祭は、台湾・馬祖ビエンナーレとの新たな国際連携をスタートしました。
この協働にあたり、馬祖ビエンナーレ チーフ・キュレーターである ハン・ウー(Han Wu) 氏より、佐渡に向けたメッセージをお寄せいただいています。
地政学的な歴史を背景に持つ島としての記憶、自然環境と共に生きてきた文化、そして現代美術を通して未来を構想する姿勢──。
馬祖と佐渡が共有する文脈を見つめながら、島嶼間の対話と今後の展望について語られたメッセージです。
以下に、ハン・ウー氏からのメッセージをご紹介します。

 

ハン・ウー(Han Wu)からのメッセージ

馬祖ビエンナーレ チーフ・キュレーター
 
馬祖(マツ)は、台湾海峡北東部に位置する群島で、北竿、南竿、莒光、東引といった島々から成り立っています。中国大陸に近接する地理的条件から、冷戦期には最前線としての役割を担い、軍事遺構、海洋文化、そして島の日常生活が重なり合う、独自の風景と歴史を育んできました。
 
馬祖ビエンナーレは、2022年に始動した10年間のアーティスティック・アクション・プランを基盤とする、台湾初のビエンナーレです。私たちは現代美術を通して、馬祖ならではの地形や歴史を再解釈し、軍事バンカーや地下坑道、伝統的な集落、公共空間を、芸術的対話の場へと変容させてきました。
 
第3回目となる本展では、「海」「島」「フロントライン」を中核テーマに掲げ、台湾および海外のアーティストを招へいしています。作品は、馬祖の自然環境、言語、精神文化、そして軍事的文化遺産に応答しながら、この島が持つ多層的な時間と空間を映し出します。
 
さどの島銀河芸術祭との協働は、私たちにとって非常に意義深いものです。距離は隔たっていても、馬祖と佐渡は、地政学的な歴史、島ならではのアイデンティティ、豊かな文化的蓄積、そして芸術を通して未来を思考する姿勢において、多くの共通点を有しています。
 
2025年の馬祖ビエンナーレでは、特別季節プログラム「北東季風(ノースイースト・モンスーン)エディション」を開催し、季節の移ろいとともにある島のリズムを体験できる作品を発表します。また2026年には、馬祖ビエンナーレが推薦する台湾人アーティストが、佐渡の冬会期にあわせて新作を発表する予定です。
 
この協働を通じて、島と島が互いに学び合い、響き合い、新たな文化的想像力を育んでいくことを心から願っています。北東季風の季節に、ぜひ佐渡の皆さまを馬祖へお迎えできることを楽しみにしています。

馬祖ビエンナーレとは

馬祖ビエンナーレは、台湾海峡北東部に位置する馬祖諸島を舞台に、2022年より始動した台湾初のビエンナーレです。10年間のアーティスティック・アクション・プランを基盤とし、軍事遺構や地下坑道、伝統的な集落、公共空間など、島の歴史と日常に根ざした場所を展示空間として活用しています。現代美術を通じて、島の記憶や風景を再解釈し、地域に根ざしながら世界とつながる芸術的実践を展開しています。
馬祖ビエンナーレ公式ウェブサイト

 

今後の佐渡での展開(2026年 冬会期)

 

2026年のさどの島銀河芸術祭・冬会期では、馬祖ビエンナーレの推薦により、台湾からアーティストを招聘し、新作展示を行います。
 
招聘アーティスト:Xin Qi(Fake Fire Atelier)- シン・チー(フェイク・ファイア・アトリエ)
 
島嶼文化や記憶、風景へのまなざしを共有する台湾と佐渡。
本プロジェクトは、島を拠点とする芸術祭同士の継続的な対話として、今後も展開していきます。