08.Bodies of Water – The Sea of Japan
ジェイ・ウー(中国/ドイツ)
私の芸術活動は、人々、自然、そして自然の諸要素といった現地の環境との対話から始まります。多くの場所を訪れ、様々な地でこのアプローチを用いて制作しています。私の作品は、主に水をテーマとしています。生命の起源、自然資源の重要性、人類文明の発展、外交関係、そして国境に至るまで、水は重要な役割を果たしています。水は時を運び、歴史を刻んでいるのです。
私の作品は、現地で制作するサイトスペシフィック・フリーフロースタイルの水墨画です。様々な土地の水域や河川、小川の現場で直接制作します。また意図的に筆を使わず、制作に介入することを控えています。絶え間なく変化する流れる水が墨を運び、自然と人間の生活の移ろいを和紙に描き出します。一筆の制御を放棄することは、自然に対する操作や権力、制御を放棄する象徴であり、人と人、そして国家間の境界を超える象徴でもあります。
私と私の力や思考、そして水の流れとの間の相互作用が、私の作品を形作っています。水と墨、色彩と紙、イメージと記憶、鑑賞者と創作者を一体に表現しています。瞬間でありながら同時に永遠であり、動きと静けさを併せ持っています。それはそれぞれの水域が持つ独自の性格と物語を語る、現代の証人としての姿を提示しています。
作品詳細
- 作品番号:08
- 制作年:2024年
- 公開期間:8月11日(日)〜11月10日(日)火・水定休 ※祝日除く
- 鑑賞料金:無料
会場・アクセス
- 所在地:虫崎倉庫、メレパレカイコ
- 開館時間:8-9月:10:00〜17:00、10-11月:10:00〜16:00
- 休館日:展示会場に準ずる
- 駐車場:メレパレカイコをご利用の方は、そちらの駐車場をご利用ください。
ジェイ・ウーJiaying Wu
"ベルリンを拠点に活動するアーティスト、詩人。中国でビジュアル・コミュニケーションの学士号とパブリック・アート・デザインの修士号を取得。2009年から2010年までドイツ・ハンブルグのデザイン・ファクトリー・インターナショナルの交換留学生、2011年から2013年まで上海電影芸術職業学院の講師を務めた。2018年、ベルリン芸術大学で2つ目の修士課程となるアート・イン・コンテクスト修士課程を修了。
彼女のサイトスペシフィックな作品は、見ること、経験すること、知覚すること、表現することに焦点を当て、人と自然のつながりを育む。中国の伝統とヨーロッパの文脈を融合させることで、文化の架け橋となっている。
日本のゆいぽーと、イタリアのLapis Lazuli: artE、そしてドイツのSparkasse Cultural Foundation Hesse-Thuringia、the Senate Department for Culture and Europe及びBernau Cultural Officeなど、数多くの助成金やアーティスト・イン・レジデンス・プログラムに選ばれている。注目の個展「See My Voice」は、2020年から2021年にかけてドイツのMuseum Burg Ranisで開催された。"