2016年8月26日(金)〜10月10日(月・祝)

参加作家と作品紹介

Artists&Artworks

梶井照陰
NAMI, TSUKI

梶井照陰 NAMI

NAMI
遥かな水平線が広がる集落、鷲崎。
海は古くからわたしたちに恵みをもたらしています。しかし、波打ち際に立って見つめると、常にその形は変わっていくことに気付かされます。それは、変化をしながら、そこに在り続ける、人々や村の営みと通じると感じています。
2004年に発表したシリーズ『NAMI』から選んだ作品を、観音寺広間にて展示します。佐渡での展示は、2005年、佐渡博物館以来となります。10年以上を経て、この作品を育んでくれた地での発表となりました。じっくりとご覧いただけますと幸いです。

梶井照陰 TSUKI

TSUKI
東日本大震災が起きた2011年3月。津波で被災した親戚を訪ね岩手へ向かった。その道すがら、陸前高田の海浜で見た水平線に浮かぶ月が忘れられず、佐渡に帰島後、水面に映る月をもとに撮影したムービー。穏やかな海もまた、刻々と変化していることに気づかされます。同年、スイスのCHRISTOPHE GUYE GALERIE等で上映されました。
日時 2016年8月26日(金)~10月10日(月・祝) 10時〜17時
会場 観音寺 〒952-3205 新潟県佐渡市鷲崎858
入場料 300円

梶井照陰(かじいしょういん)

1976年生まれ、新潟県出身。1999年高野山大学密教学科卒業。16歳の頃より写真雑誌などで作品を発表し始める。1995年~1999年、高野山で修行。ベトナム、カンボジア、タイ、パプアニューギニア、イギリスなど、世界各国を訪ね、積極的に取材して歩く。2004年、佐渡の波を撮り続けたシリーズで第1回フォイル・アワードを受賞、写真集『NAMI』を発表する。本作で、2005年度日本写真協会新人賞を受賞。現在、佐渡島にて真言宗の僧侶をしながら、写真家としての活動をおこなっている。

寺田佳央 世阿弥の彼岸ボート ゴールデンクルージング
ZÉAMï equinox BOAT golden CRUISING

世阿弥の彼岸ボート ゴールデンクルージング

緑から金色へ、すべてが実りへむかう季節。
岩首の棚田を訪れて、細いくねくね道を上まで登り景色を眺めていた時、流刑されて悲壮な思いでやってきたはずのある文人が、ここでは思いのほか幸せそうに、小屋の書斎で創作に向かう様子と、その明るい情感が、急速にこちらに流れ込んできたので、驚いてしまった2015年。
流刑されたアーティストの霊がいる?(私に霊感はない。)
能の「彼岸にわたる」展開の構造と、佐渡に渡った世阿弥の明るい晩年が重なる。
そんなボートで、太陽と海と夜が等しく分配されるお彼岸のゴールデンクルージングをお楽しみください。
日時 2016年8月27日(土)~10月10日(月・祝)
会場 岩首昇竜棚田 〒952-0857 新潟県佐渡市 岩首棚田内
入場料 無料
参加作家 寺田佳央
制作協力 北村幸治

寺田佳央(てらだ かお)

美術家。1975年静岡県生まれ。武蔵野美術大学院油絵コース修了。協定留学によりパリ国立美術学校に留学。武蔵野美術大学パリ賞にて再度パリ、その後ベルリンに滞在制作。主に絵画の制作に取り組む。近年は、素材と支持体の特性から新たな筆触や物質の表現を導き出し、主に水にまつわるイメージを使って、生物、力学、時間などをテーマに制作している。

http://kaoterada.com

北村幸治(きたむら こうじ)

1953年新潟県両津市生まれ。19歳~28歳まで大工職人として従事、二級建築士資格取得の後、建設会社勤務、一級土木施工監理技術者として在籍。高校時代から写真撮影を続け、現在にいたる。佐渡市岩首在住。

萩原光之、juji版画展

日時 2016年9月2日(金)~10月10日(月・祝) 9:00~17:00
参加作家 萩原光之 / juji
会場 あいぽーと佐渡 〒952-0011 新潟県佐渡市両津夷384−11
入場料 300円

萩原光之(はぎわら みつゆき)

1943年 佐渡市生まれ
両津高校で高橋信一先生に絵画・版画を学ぶ。版画グループ「あるふあ会」を結成し、制作、発表。県内の高校で国語・美術を担当。東京・佐渡・軽井沢・帯広・津南など各地で個展。新潟県展、一陽展等の公募展、コンクールに出品、受賞。

juji(じゅじ)

1968年、京都生まれ。 1988年、佐渡に渡る。相川版画村美術館を訪れる。以後、独自な視点で版画を制作している。 2002年 CWAJに出品。

特急2222(とっきゅうにににに)特急2222展

編み物素材を使用したインスタレーション展示。
佐渡は自然が多い。すぐそこに山があって、黒い岩が連なる海岸が見える。そこらじゅうから虫がうじゃうじゃ出てくるし、そんなところを虫眼鏡でのぞくともっと小さい生き物が蠢いている。自然のバランスは圧倒的に、完璧で、強くて、こまやかで、たのしい。私の作為などは到底敵わないと思いつつ、手を動かす。
日時 2016年8月26日(金)〜 10月10日(月・祝)9:00~17:00
会場 あいぽーと佐渡 〒952-0011 新潟県佐渡市両津夷384−11
入場料 無料

特急2222(とっきゅうにににに)

グラフィックデザイナー・手芸作家。1979年東京都生まれ。2001年から現在まで佐渡在住。 神田神保町美学校で菊畑茂久馬氏、鍋田庸男氏、久住昌之氏らに師事する。

juji展

全て新作による展示、今回は版画だけでなくドローイング、ペインティングの展示となる予定。
加茂湖の周辺がアートスポットになればいいと思います。いずれ一周できる遊歩道ができれば。
日時 2016年8月26日(金)〜 10月10日(月・祝)
会場 妙生庵 田 〒952-0021 新潟県佐渡市秋津526
入場料 無料

juji

1968年京都生まれ。1988年佐渡に渡る。相川版画村美術館を訪れる。以後、独自な視点で版画を制作している。2002年CWAJに出品。

吉田モリト 一目(ひとつめ)

加茂湖にある室町から続く樹崎神社。地元では『弁天さん』とよばれるこの神社は、加茂湖、佐渡の移り変わりとともにありました。弁天さんは、いつもそこでじっと見守り続けて来たのです。会期中に地元の方々と共同作業、ワークショップで一緒に作り上げていきます。自然、過去、現在、未来の繋がり、そういったものが訪れる人と呼応し、コミュニケーションし合うサイト・スペシフィックな作品です。地元佐渡では初めての展示です。作品やシンポジウム、ワークショップを通じて、過去、現在、未来の自己や他者、世界ついて考えたり発見するきっかけになったり、美しい自然と伝統文化を大切にしている佐渡の魅力を島内外の人に感じて欲しいと思っています。

日時 2016年9月3日(土) 〜 10月10日(月・祝)
会場 加茂湖 樹崎神社 〒952-0021 新潟県佐渡市秋津
入場料 無料

吉田モリト(よしだ もりと)

1972年新潟県佐渡島生まれ。アートディレクター・映像ディレクター・フォトグラファー・美術家。96年~宇川直宏氏のアシスタントとして米サンフランシスコ。帰国後、03年まで沖縄に移住。02年、沖縄本島旧石川市(現うるま市)の洞窟でのインスタレーション。このインスタレーションは椹木野衣著「美術になにが起こったか 1992-2006」(2006年国書刊行会) でも紹介された。
http://www.morito.me

神村恵、ミルク倉庫(宮崎直孝、梶原あずみ)消えない練習/ワークショップ

消えない練習/ワークショップ

「ダンスを「見て、作る」場にぜひ参加しに来てください。」
「ワークショップ」とは元来、「工房」「作業場」など協働で仕事を行う場を意味します。60年代アメリカにおいて、専門的なアイデアや技術を共同で検討・実施し、双方向的に学び合う場が、ワークショップという名称で作られるようになり、その後、世界中に広まっていきました。この作品は、観客がダンスを見ながら、半分それに巻き込まれるような形で進行していきます。そのことで、鑑賞するという一見受け身な行動が、同時にダンサーの動く動機や、パフォーマンスの環境を共に作ることにもなっていきます。海辺の工房(ワークショップ)とも言える牡蠣小屋で、今回この作品を上演できることになったことに、奇妙な縁を感じます。短いソロ作品も同時に上演します。ダンスを「見て、作る」場にぜひ参加しに来てください。(神村恵)
日時 2016年8月27日(土) 14:00~15:00
出演 神村恵+ミルク倉庫(梶原あずみ、宮崎直孝)
会場 加茂湖 牡蠣小屋あきつ丸 〒952-0021 新潟県佐渡市秋津976-1
入場料 300円(1ドリンク付き)

神村恵(かみむら めぐみ)ダンサー/振付家

幼少よりバレエを学ぶ。2000年、国際基督教大学教養学部人文科学科卒業。同年より、オランダのロッテルダムダンスアカデミーにて1年間学ぶ。04年よりソロ作品を発表し始め、ラボ20、横浜トリエンナーレ、踊りに行くぜ!!などの様々な企画に参加する。これまで、イタリア、韓国、インドネシア、フィンランド、英国などを含む国内外の様々な場所でパフォーマンスを行う。他のアーティストとの共同制作も精力的に行っている。11年5月より、美術家・高嶋晋一とのユニット「前後」としての活動も開始。

梶原あずみ(かじわら あずみ)

1981年生まれ。武蔵野美術大学映像学科卒業[2006]。四谷アート・ステュディウム在籍[2007-2012]。おもに写真作品を制作。2011年より、美術家ユニット「ミルク倉庫」に参加している。 個展に「buried」[Gallery
Objective Correlative, 2010]、グループ展に「天体に接ぎ木する」[同, 2010]など。

宮崎直孝(みやざき なおたか)

2004-07、2009年四谷アート・ステュディウム在籍。1974年神奈川県生まれ。現在は主に循環系装置の研究・開発等。在ミルク倉庫(東京都小平市)。主な展覧会に2009年「第12回岡本太郎現代芸術賞展」(川崎市岡本太郎美術館)、2007年第2回マエストロ・グワント優秀賞展「It will die, if it does directly」(GALLERY OBJECTIVECORRELATIVE)、パフォーマンスに「Fussa Stolen Base」(福生野球場)など。